サラームカフィ公式ブログ〜WEB自家焙煎教室〜

Salem Kaffee(サラームカフィ)の公式ブログです、焙煎理論・抽出理論・サンプルロースター設計を公開しています。

「オススメコーヒーフィルターや道具など」

 

 

 

今回は接写で紹介オススメ珈琲器具シリーズその4!
フィルターもめちゃくちゃ質に差があり良いのを使うとドリッパーの純正品でも戻れなくなります!

1枚目三洋産業カフェック「おいしい珈琲屋のコーヒーフィルター」北海道で原紙を作り大分の工場で作られる国産最高級、世界最高峰のフィルターです、このシワに美味しさの秘密があるそうです!三洋産業さんはユーチューブチャンネルもとても面白いです!

 

2枚めアバカシリーズもいま世界中で大人気の円錐形最高の品質と厚みです、三洋産業さんのフィルターはとにかく薬臭さがないんですよね~

格安のペーパーフィルターって紙臭さがあるじゃないですか?あれ多分リグニンを分解するときの薬品の匂いでもあるんですよね、ペーパー洗ったお湯を試しにコーヒーにちょびっと入れるとたちまち香りが消えるので製紙で使う薬品を洗い落としきれてないんです。

三洋産業さんのペーパーフィルターを使えばもはや ペーパーを湯通し(リンス?)するかしないかなんて過去の議論です。

 

3枚目はメリタアロマジックペーパーフィルター!
これはドイツ製のペーパーフィルターでメリタっていま本業は製紙業なんですよね、自社工場で作った紙は分厚く アロマ ホールという独自の小さい穴が開いていてそこからを コーヒーオイルが落ちるようになってます、ドリッパーの高性能(横から溢れないようになっている)と相まって 非常に安定した抽出が可能です

これは拙著「サラームカフィのプロも知らない美味しい珈琲の淹れ方」で書いたハサミで切れ込みをいれるサラームカフィ式切れ込み抽出法と同じ発想ですね、油溶性の香りがよく抽出できます!

 

4枚目
これも三洋産業 さんのOEMカフェバッハさんのコーヒーフィルターです 美味しいシリーズとは違うラインですね。
味はサッパリしてコーヒー自体の味を過度に変えません。オススメ珈琲器具シリーズその1

 


ネルドリップ風再現シリーズその5切れ込み抽出法!
この方法は冗談ではなく本当に折った後のフィルターに左右5mm 程度の切り込みを入れることで油溶性の香りが溶け込んだコーヒーオイルを落とすことができるわけです!

(天ぷらの油こしのように油はゆっくりとしかペーパーフィルターを通らない)

この方法はサラームカフィ式二段乳化法と相性抜群です!そちらもお試しください!

もちろんみなさんの店でもサラームカフィ式うんぬん表示しないでもお使い頂いて大丈夫です!

調理法に特許権は無いので😁!

これを含む色々な抽出法はブログの書籍『サラームカフィのプロも知らない美味しい珈琲の淹れ方〜珈琲はマヨネーズ電池〜』で無料公開中です!是非ご覧ください!

 

浸漬式とかで珈琲をかき混ぜるにはサイフォンみたいに木か竹のスプーンが一番なのですが何度も洗っていると塗装が剥げてきて 黒ずんできてしまうんです。

 それで色々考えた結果 NIKKOボーンチャイナのレンゲが一番味に悪影響(金属イオンの溶出)がないと分かりました(白磁もOKですが白磁と書いていても安いものはアルミニウム強化磁器が多いので注意!香りが死にます)
 
しかし、割れやすいので 取り扱いが繊細なため 普段使いにもっといいものがないかと探して 次の黒い被膜を貼ったステンレススプーンを見つけて試してみたのですが かっこよさは一番なのですがどうも味が鉄っぽい、

金メッキも本に書いたように増感現象 というのが起こってしまうのでボディーが強くなりすぎます、チタンは論外、高級な18-18ステンレスなんかも試しましたがやっぱり

カジュアルプロダクトさんの銀メッキカッピングスプーンが金属製では一番でした!やっぱり表面に酸素の皮膜が均一にできて 金属イオンの溶出を防ぐ銀メッキが金属では一番ですね。

黒い酸素被膜ができるまで使い込みます、私は生豆輸入業者さんじゃないのでカッピングはしません(できないし)けどなんかかっこいいから欲しくなるんですよねカッピングスプーン、カッパーの方も銀メッキオススメです、一度使うとすべてのステンレスコーヒー器具を銀メッキのに変えたくなります!

 

ネル風抽出シリーズその6コットンパワーシリーズ!

コットンパワーフィルターシリーズはカフェグッズさんのコットンリンター(綿花の産毛)パルプを混抄した最高級ペーパーフィルターです!初めて触った時その滑らかさにこんなお懐紙みたいな良い紙をフィルターにしていいのか!?と驚いたのを覚えています。

フィルターそれ自体でネルのように乳化が進むのでまるでネルのような細かいエマルションのなめらかな舌触りは他にありません!

もちろん乳化=美味しいではないですが(たとえばカフェ・バッハさんはちゃんと理由あって薄いペーパーフィルターを使っていらっしゃるのでしょう)

コットンパワーフィルターには円錐形もありKINTO、コーノ、珈琲考具のコットンシリーズのOEM元だそうです、そちらはお求めやすく個人でも買いやすいです。

個人的に三洋産業、メリタ、カフェグッズは世界3大ペーパーフィルターメーカーだと思っています。

じゃあなんでペーパーフィルター紹介に出さないかというとコットンパワーはコットンパワーっていうジャンルなんですよね自分の中で、なので独立で紹介したいかなと。

カフェグッズの社長さんのコラムはいつもとても勉強になります、多謝です。